ゲノム変異マウス開発支援部門

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
国立遺伝学研究所

支援内容

次に掲げる技術支援を共同研究の一環として行います。

  1. 遺伝子導入によるトランスジェニックマウス作製
  2. ゲノム編集による遺伝子改変マウスの作製

1.遺伝子導入によるトランスジェニックマウス作製

受精卵の核に、マイクロインジェクションによって遺伝子を導入します。最低200個の受精卵を用いて、インジェクションを行い、最低3ラインのトランスジェニックマウスの作製を目指します。 マウスは生後3-4週目にtail cutをおこない送付します。その結果を1週間以内にいただけると、5週目以降にマウスを送付します。インジェクションする遺伝子は依頼者が作成し調整後お送りください(調整法はお教えします)。

共同研究費
1遺伝子について、マウス作製費用は28万円です。ただし、目的の数のマウスが得られなかった場合の追加のインジェクションは半額になります。

2.ゲノム編集による遺伝子改変マウスの作製

ゲノム編集により遺伝子改変マウスを作製します。オリゴDNAを用いた相同組換えによりDNA 断片をノックインすることも可能です。 ガイドRNAの選定から打ち合わせをいたしますが、いろいろなストラテジーが可能なので、実験開始前に十分に打合せをさせて頂きます。 当施設はSPFグレードになりますが、マウスの直接導入が無理な場合は、精子あるいは凍結卵を作製することも可能です。 その場合には、別途、経費を負担いただくことになります。また当施設では、2ヶ月まではマウスを維持いたしますが、2カ月を超えての維持が必要な場合には維持費が発生いたします。 CRISPR/Cas9を用いる場合は、依頼者側でAddgene から(px330あるいはeSpCas9等)をご購入ください。

共同研究費
1遺伝子に対するターゲットサイトを2箇所以上設定して、同時に二つの遺伝子に対するインジェクションも可能です。受精卵200個のインジェクションは28万円です。(TGと同じ)。
追加で同じ実験を繰り返す場合は半額でインジェクションを行います。
また、同じ研究目的であっても、さらに別の遺伝子やsiteを設定してインジェクションする場合は、新規のインジェクションとみなし28万円となります。
オリゴDNAを用いたノックインマウスの作製は、受精卵300個を使用し、その際の費用は40万円です。なお、目的の変異が得られなかった場合に、再度インジェクションする場合は半額になります。

*共同研究契約の締結においては、別途間接経費(直接経費の10%)がかかります。
また、マウスの輸送費は別途ご負担いただきます。


申込及び問い合わせ方法

共同研究を希望される場合には、共同研究テーマ及び研究内容等をメールにてご連絡願います。

  • 共同研究テーマ:
  • 共同研究内容:(希望する技術支援(上記1~2)の中から選択いただき、研究内容を簡潔に記載ください。)

その他ご質問や要望等があれば、お知らせください。

連絡先
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
国立遺伝学研究所
ゲノム変異マウス開発支援部門長 小出 剛(マウス開発研究室・准教授)
E-mail : tkoide@nig.ac.jp / TEL : 055-981-5843