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生物 / 真核生物 / オピストコンタ / 菌界 / 担子菌門 |
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ワレミア菌綱 (Wallemia) |
1. プクシニア菌亜門 Pucciniomycotina 2. クロボキン亜門 Ustilaginomycotina 3. ハラタケ亜門 Agaricomycotina |
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References |
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約3万種が知られる大きなグループであり、いわゆるキノコを形成する菌類の多くが含まれる。多くは陸上域に生育するが、水域からも見つかる。腐生性または共生性 (特に寄生性) であり、陸上植物と菌根を形成、または藻類と地衣を形成するものもある。寄生性の中には植物や動物に大きな害を与えるものもある。シイタケ、マツタケ、シメジ、キクラゲなど食用とされるものが多く、一部は栽培されている。また毒素、色素、酵素などさまざまな用途で利用されることもある。 単細胞性 (担子菌酵母) のものもいるが、多くは菌糸を形成する。菌糸が集まって大きな体 (キノコ) を形成することもある。菌体は基本的に単相であるが、細胞・菌糸の接合によって2核状態になり、この状態で成長することが多い (二核菌糸、二次菌糸)。二核菌糸は、ふつうかすがい連結によって2核状態を保ったまま成長していく。ただし核融合を経た複相の菌糸が成長するものもある。二核菌糸は有性生殖時にふつう子実体を形成し、ここに担子器をつくる。子実体を形成せずに担子器をつくることもある。担子器内で核融合、引き続いて減数分裂が起こり、単相の担子胞子がふつう4個形成される。担子胞子は外生的に形成され、ふつう担子器上に短い柄で付いている。また無性胞子を形成するものもあり、有性生殖-担子胞子形成が知られていない例もある。 |