霊長類ゲノムデータベースって?霊長類ゲノムデータベースは、霊長類に関するデータをゲノムからフィールドまで統合的に理解できるようになっています。

京都大学のグローバルCOEについて

京都大学のグローバルCOEプロジェクト『 生物の多様性と進化研究のための拠点形成-ゲノムから生態系まで-』では、分子・細胞・個体レベルから、個体群・生態系にいたるまでのいろいろなレベルでの生物学研究を、ゲノムを共通基盤に階層横断的な研究へと発展させ、新しいサイエンスの創出と新世代の生物学研究者を育成することを目的にして活動しています。

京大の看板研究の一つである霊長類研究は、幸島・屋久島・アフリカなどでのフィールドでの霊長類の観察をベースに、『アイ・プロジェクト』をはじめとする実験室での研究とフィードバックをかけることによって世界に比類のないユニークな成果を挙げてきました。
グローバルCOEでは、これらの成果に、さらにゲノムレベルでの解析を加えることによって、人間を含む霊長類がもつ特性が何なのか、個々の個体がもつ個性や多様性はどのようにして形成されるのかを理解することを目指しています。
本ホームページでは、霊長類に関するデータをゲノムからフィールドまで統合的に理解できるように作り込んであります。
また、このユニークなホームページは、研究者だけを対象にしたものではなく、広く一般の方々まで人間を含む霊長類のことを学び考える機会を提供するものです。


チンパンジー親子トリオの全ゲノム配列を決定しました

京都大学霊長類研究所のチンパンジー親子3個体(父:アキラ、母:アイ、息子:アユム)の全ゲノム配列(遺伝情報の配列)を高精度で決定(解明)し、父親・母親それぞれのゲノムが子どもに受け継がれる際に起きるゲノムの変化を明らかにしました。

チンパンジーは、進化的に私たちの最も近縁であり、99%のゲノム情報を私たちと共有している「進化の隣人」です。しかし、残りの1%のゲノムの違いに、「ヒトをヒトに」「チンパンジーをチンパンジーに」した原因があると考えられています。本研究では、そのチンパンジーを対象として、進化の駆動力である新規突然変異が、親から子どもへとゲノムが伝わる過程でどのように生じているか、その詳細を明らかにしました。
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