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生物 / 真核生物 / エクスカヴァータ / トリコゾア / フォルニカータ / トレポモナス綱 / ディプロモナス目 |
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Octomitus Giardia Spironucleus salmonicida, S. barkhanus, S. torosa Spironucleus vortens, S. salmonis Trepomonas Hexamita Trimitus Spironucleus muris, S. meleagridis |
References |
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単細胞性の鞭毛虫。多くは多細胞動物の消化管内に寄生するが、Trepomonas や Hexamita には底泥など嫌気的環境に自由生活する種も知られている。ヒトに寄生するランブル鞭毛虫 (Giardia intestinalis) のように病原性を示すこともある。 核に近接した4個の基底小体-鞭毛からなる核鞭毛系をもち、多くの種はこれを2セットもっているが (ディプロモナスの名の由来)、Enteromonas や Trimitus は1セットしかもっていない。以前は後者から核鞭毛系が倍加することで前者が生じたと考えられていたが、近年の分子系統学的研究からは2セットあった核鞭毛系が半減することで後者が生じたことが示唆されている。ミトコンドリアは酸素呼吸能やゲノムを欠いており、マイトソームになっている。基本的に典型的なゴルジ体をもたない。Trepomonas や Hexamita は細胞口をもつが、Giardia などは細胞口を失い、吸収栄養を行う。Giardia では遺伝暗号におけるTAAおよびTAGは他の生物と同じく終始コドンであるが、Hexamita や Spironucleus ではグルタミンを指定している (Keeling & Doolittle 1997. Mol. Biol. Evol. 14: 895-901)。 |
![]() 左: Trepomonas (NIES-1444). 右: Hexamita (NIES-1440). |