ネオカリマスティックス類はウシ、ヒツジ、ウマ、ゾウ、カンガルーなど大形草食哺乳類の消化管内に生育している絶対嫌気性の菌類。セルロース分解・吸収に関与しているが、この際にバクテリアからの遺伝子水平転移に起源をもつ酵素 (セルラーゼなど) を用いる。ゲノムのGC含量が極めて低い (13-22%)。

菌体は単純で単心性または多心性。遊走子の鞭毛は１本〜多数。遊走子は鞭毛をもたない基底小体や油滴を欠く。鞭毛基部に付随するspurから放射状に伸びる微小管性鞭毛根をもつ。ミトコンドリアは退化的でゲノムやクリステを欠き、ハイドロジェノソームとして機能している。ハイドロジェノソームは炭水化物の解糖によって得られたピルビン酸とリンゴ酸を分解して水素と二酸化炭素を発生する。遊走子によって無性生殖を行う。