全て多細胞性であり、ほとんどが海藻として沿岸域に生育している。カワモヅク、チスジノリなど淡水性のものも若干知られる。テングサ類（マクサなど）やオゴノリ、スギノリ、トサカノリなど有用海藻も多い。

藻体はふつう頂端成長をし、頂端細胞が１個の短軸型と複数存在する多軸型がある。組織は偽柔組織である。細胞壁はセルロースまたはβ1,3-キシランを主成分とする。サンゴモ目の全てとウミゾウメン目やイギス目などの一部では細胞外に炭酸カルシウム（石灰）を沈着させる。細胞間にピットコネクションを形成し、プラグコアはキャップ膜で覆われるものが多い。細胞融合などによって多核となることが多い。またこのような細胞融合能による特異な寄生性従属栄養種も存在する。葉緑体はふつう１細胞に多数だが、星形の単一葉緑体をもつ種もある。また真正紅藻類の特徴として、特異な３世代交代の生活環をもっていることが挙げられる。受精卵は配偶体についたまま成長して果胞子体とよばれる複相の世代になり、果胞子と呼ばれる複相の胞子を形成する。この果胞子が発芽すると複相の四分胞子体となり、減数分裂によって四分胞子を形成する。四分胞子は発芽して再び配偶体となる。配偶体と四分胞子体がほぼ同形なものから全く異なる形態をとるものまでさまざまである。