goKyushu University Rice home


About Kyushu University Rice DataBase

九州大学大学院農学研究院附属遺伝子資源開発研究センター植物遺伝子開発分野におけるイネの遺伝子資源の収集と保存は、加藤茂包教授が当時の農林省農事試験場畿内支場に収集されていた水稲品種を九州大学に移したことに始まる。1921年の九州大学農学部開設に際し安藤広太郎教授、加藤茂包教授をはじめ当時の農事試験場のイネ学の第一線の研究者が招聘され、イネに関する様々な研究を開始した。加藤教授は研究開始当初から我國のイネの品種改良における遺伝子資源の重要性を説き、内外のイネ品種の積極的収集と保存を進め、大戦前にはすでに1,300点以上に達していた。イネの系統保存事業は農学第一(育種学)講座の盛永俊太郎、永松土巳、片山平、大村武の歴代の教授に継承され、1997年発足した遺伝子資源開発研究センター・植物遺伝子開発分野へ引き継がれ今日に至っている。1955年以降、イネの系統保存に対して文部省から特別予算措置が講ぜられた。
 このように、本センターのイネの系統保存事業は九州大学農学部開設当初からイネの品種改良における遺伝子資源の開発と評価の重要性を洞見して行われてきたものである。これらのイネ品種・系統を用いて、ジャポニカ・インディカ品種の亜種的分化の発見やハイブリッドライス作出に必要な細胞質雄性不稔性の発見など先駆的研究が行われ、これらの成果はイネに関する基礎的、応用的研究に大きく貢献している。
 本データベースは、国内外の品種系統(HO系統、1,398 系統)、FAO 国際共同研究供試品種(IBP系統、276 系統)国内外の陸稲品種(UP系統、342 系統)を含んでいる。

系統種子の分譲をご希望の方は、下記e-mailアドレスにお問合せ下さい。分譲に当たって、1系統当たり10粒を基本とし、分譲に係る実費額を徴収させていただきます。

  久保 貴彦
〒819-0395
福岡市西区元岡744 
九州大学大学院農学研究院附属遺伝子資源開発研究センター 
植物遺伝子開発分野
takubo (at) agr.kyushu-u.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい。