系統 - 突然変異体 - 突然変異系統 - 概要

突然変異系統

九州大学
(遺伝子資源開発研究センター)

独自に開発したメチルニトロソウレア(N-methyl-N-nitrosourea:MNU)を用いた受精卵処理によって水稲品種「金南風(CM)」,「台中65号(TCM)」,「キタアケ(KCM)」「ゆきひかり(YCM)」「IR64(ICM)」を遺伝的背景とする7,000点を超える突然変異体。これらの変異体は、形態形質や生理形質に関する遺伝子の機能解析の基礎研究用素材として、さらに、耐病性や米粒品質の改良ための育種母本として応用面にも利用可能です。

栽培法は通常のイネの栽培法です。「金南風」由来変異系統は北陸、東北、北海道等では稔実しない恐れがあります。 「キタアケ」「ゆきひかり」は北海道の品種です。同品種由来の変異系統は圃場栽培、温室栽培、植物インキュベーターでの栽培に適しています。植物インキュベーターでは機種や条件にもよりますが播種後90日~105日程度で採種が可能です。一例として、50粒以上必要な場合は移植後、低温・長日条件(昼温25℃、夜温20℃)の栄養成長期間を2週間、その後高温・短日条件(昼温30℃、夜温25℃、)とすることで、播種から収穫まで約105日です。また、30粒程度でよい場合は移植後、高温・長日条件(昼温30℃、夜温25℃)で育成することで、播種から収穫まで約90日です。短日処理は不要です。

ここに公開する突然変異系統リストは、形質データへのリンク、リクエストの書式、分譲時のMTA書式を含みます。まず申し込み内容を受け付けた後、九州大学と申請者の機関とがMTAを交わし、その後種子を送付という2段階のステップとなります。また、分譲送料は申込者負担の着払いでお願いします。

原則として1系統当たりの分譲種子数を10粒とします。

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