About - 第3期イネナショナルバイオリソースプロジェクトの概要

概要・実施体制
主な保有系統・研究例

概要・実施体制

日本の研究機関は世界的にみても貴重なイネ属コレクションを保有しています。NBRPイネでは、栽培イネおよび野生イネの多様な遺伝子資源を有効活用するためのリソースと、その関連情報(形質や遺伝子型など)を体系的に収集・保存し、国内外の研究者に提供しています。昨今の多岐にわたる研究分野のニーズにも応えられるリソース整備を目指し、次に掲げる事業活動を進めています。

  1. 世界の野生イネ23種1,700系統の保存と提供。野生イネ形質評価と分子マーカーの構築、野生系統の再分類
  2. 野生イネ染色体部分置換系統、異種ゲノム染色体添加系統などの収集・提供
  3. 遺伝的背景の異なるイネMNU突然変異系統の収集
  4. MNU突然変異系統のTILLING解析オープンラボ
  5. イネ統合データベース(Oryzabase)の整備・情報公開

NBRPイネは、国立遺伝学研究所(代表機関)、九州大学、名古屋大学(分担機関)の3つの機関が連携しながら進めています。また野生イネ事業(保存、提供)を国立遺伝学研究所が、突然変異系統や野生イネ染色体断片置換系統を九州大学が担当し、栽培イネ実験系統の収集を名古屋大学が進めています。

Oryza属Aゲノム近縁種の染色体断片(赤)をO.sativaに導入した染色体部分置換系統群
見出された特徴的な形態形質

(上)Oryza属Aゲノム近縁種の染色体断片(赤)をO.sativaに導入した染色体部分置換系統群
(下)見出された特徴的な形態形質

主な保有系統・研究例

  • 野生イネ系統(約6,800系統)
  • MNU変異系統(約7,400系統)
    (金南風、TC65、キタアケ、ゆきひかり由来)
  • 野生イネ染色体断片置換系統など(約3,700系統)
    Oryza glaberrima, O. meridionalis, O. glumaepatula, O. sativa indica & japonica
  • 新しくなったORYZABASE
    イネ統合データベース(Oryzabase)では、野生イネや派生系統、突然変異系統などの系統情報や形質、遺伝子型情報が利用できます(随時更新)。また、2011年に新しくバージョンアップし、更に機能的になりました。
    Oryzabase Home
    http://www.shigen.nig.ac.jp/rice/oryzabaseV4/
/rice/oryzabase