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マウス開発研究室

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
国立遺伝学研究所
ゲノム配列と生物機能の関係を体系的に明らかにするための
新世代の生物遺伝資源

共同研究の受け入れ

遺伝学では今、多様な形質がどのような遺伝的基盤により生じているか理解することが重要なテーマとなっています。マウスにおいて、国立遺伝学研究所では野生由来の系統を樹立し、その有用性を示してきました。これらの一連の野生系統およびその関連系統はミシマバッテリーと呼ばれ、これまで多様な形質の解析に大きな貢献をしてきました。ミシマバッテリーのリストを以下に示します。

系統名 由来 亜種グループ
PGN2/Ms Canada domesticus
BFM/2Ms France domesticus
NJL/Ms Denmark musculus
BLG2/Ms Bulgaria musculus
HMI/Ms Taiwan castaneus
CHD/Ms China musculus
KJR/Ms Korea musculus
SWN/Ms Korea musculus
MSM/Ms Japan musculus
JF1/Ms Japan (Fancy mouse strain) musculus

大学共同利用機関である国立遺伝学研究所では、マウス開発研究室が大学や研究機関からの要望に応えて共同研究としてミシマバッテリーを用いた研究を支援いたします。さらに、野生由来ヘテロジニアスストックなども作製し維持しており、高精度の遺伝解析にも大変有用です。研究所内における優れた研究機器を用いながら行動形質を中心とした各種の表現型、ならびに分子遺伝学的な研究をサポートします。

もちろん、これまで通り野生系統を分譲することも可能ですが、野生系統の導入と飼育をためらわれる場合もあると思います。その場合はぜひ遺伝研での共同研究をご検討ください。ご希望の方は、下記連絡先までお申し込みください。

また、維持しているマウス系統の内、交配によって維持している系統の一部について分譲を行っています。それ以外の系統につきましてはご相談ください。また、ミシマバッテリーを用いたゲノム編集も進めています。野生系統上での特定の遺伝子の改変に興味のある方はご連絡ください。

研究室スタッフ
小出 剛 : マウス事業責任者
高浪景子 : マウス事業解析担当者
今井悠二 : マウス飼育施設管理および解析担当者
二瓶基子 : マウス系統管理担当者
室伏明子 : マウス事業・知財権事務担当者