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生物 / 真核生物 / 植物界(古色素体類)

灰色植物Cyanophora, Glaucocystis など)
紅色植物シゾンアマノリオゴノリテングサなど)
緑色植物クラミドモナスクロレラアオサミカヅキモ陸上植物など)

※点線は非単系統群である可能性があるもの

シアノバクテリアとの一次共生に起因する2重膜で包まれた葉緑体をもつ生物群。一次植物や古色素体類 (Archaeplastida) ともよばれる。単細胞性のものから群体性、多細胞体まで体制はさまざま。生育環境も海〜淡水の水域に生育するものから陸上に生育するものまであり、特に緑色植物の一群である陸上植物は陸上生態系を支えている。ほとんどは独立栄養性だが、光合成能を失った従属栄養性の種もいる (Prothotheca, ラフレシアなど)。ただし捕食栄養性のものは知られていない。陸上植物以外にもクロレラアオノリ (緑色植物)、アマノリ (ノリ)、テングサ (紅色植物) などの有用生物が含まれる。モデル生物としてはシロイヌナズナなどの陸上植物以外では Cyanidioschyzon merolae (紅色植物) や Chlamydomonas reinhardtii (緑色植物) が用いられている。

灰色植物紅色植物ではシアノバクテリアと同様、フィコビリソームとしてチラコイド膜上に存在するフィコビリン系色素が主要補助光合成色素であるが、緑色植物ではクロロフィルbが主要補助光合成色素となり、チラコイドは重なってラメラを形成する。貯蔵多糖はいずれもα-1,4-グルカンであるが、灰色植物紅色植物では細胞質基質、緑色植物では葉緑体内に貯蔵される。ミトコンドリアはいずれも板状クリステをもつ。

一次共生由来の葉緑体をもった生物(ここでいう植物界)は系統的には単系統群とされることが多いが (e.g. Rodríguez-Ezpeleta et al. 2005. Curr. Biol. 15: 1325-1330)、多系統とする意見もある (e.g. Nozaki et al. 2007 Mol. Biol. Evol. 24: 1592-1595)。


1: Cyanophora (灰色植物, NIES-763). 2: Antithamnion (紅色植物, KU-1001). 3: ミカヅキモ (緑色植物, NIES-124).
Eukarya